ロナール家直系の魔法少女――。
ロナール―クロフォード―シャルテリーゼの娘――。
生まれながらにして最強の魔法少女――。
それが、ロナール―クロフォード―エレノア――。
「妹を頼みますよ――」
シャルテリーゼが最後に紡いだ言葉――。
エレノア――14歳――。
リンスロット――2歳――。
シャルテリーゼからエレノアに「華やか」な家系が引き継がれた――。
リンスロットも故に、りおんと同様に母親の「愛」を知らない――。
前列のない「ゴールドスター」スタートから、プラチナスターへ「昇格」するのにも「瞬き」する程の時間しか費やさなかったエレノアの才能――。
その「恐るべき」能力をシャルテリーゼとエレノアから継承しているとされるであろう、まだ言葉もおぼつかないリンスロット――。
父ドワイトも、この頃は「輝く意志」を胸に秘め、評議院の上級役員となり「健全」な眼で未来を見据えていた――。
ロナール家にしてみれば「完璧」な時代だった――。
母は「英霊」となり、二人の娘も盤石の実力――。
時を同じくしての、欧州魔法少女全盛期――。
エレノアを中心に、世界は廻る――。