「あらあら、こんなにお肉いえ、脂肪が――――初めてお逢いした頃より、太ったのではありませんの――」


あくまで冷静に、かつ「太った」くだりはわざと強調し、リンスロットはつまむ指に力を込めた――。


「いたたたっ――」


「あぁーら申し訳ありません――とっても上質な脂肪を堪能していたら思わず力が込もってしまいましたわ――」


「いたっ――今わざと強くつまんだっていうか、つねってるだろ、これっ――」


「さぁ、何の事でしょう――」


「あ、あのうリンス、キャシー――そろそろやめた方が――」


『りおんは黙ってて――』


りおんの仲裁を拒否する二人――。


「おっと両手が勝手にこまっしゃくれの胸に――」


「んっ、あれっ、あれあれっ――あるべき乙女の膨らみが、こんなにも虚しく手応えがなく――」


リンスロットの胸部を「まさぐる」キャサリンの反撃――。


「やはりあなたとは馬が合いませんわね、ぷに子さんっ――」


更に「つまむ」リンスロット――。


「最初からわかっていた事だろっ、ぺた子こまっしゃくれ――」


まさぐるキャサリン――。




「二人共、今どきラノベでも展開しない不毛な争いはやめた方が――――ほらっ、美人も三日で飽きるって言うし――」


「っていうか、席に戻った方がいいんじゃないかなぁ――」


『うるさいっ――』