教室に戻ったら、担任にもお褒めの言葉を戴けた。
それと同時に花音と大和には…
「お前らは赤点祭りだろ。夏休みは補習だから覚悟しとけ」
との宣告に砕け落ちていた。
だから勉強会しようって提案したのに…
よく分からない言い訳で逃げるし。
実力行使で図書館に連れていったとしても、二人は別々に、時折一緒に抜け出しちゃうもんで無理だったんだよね…
「ん?今日って大和と花音、放課後委員会だっけ?」
「そうなんだよ~!でもね、今日駅前のアイス屋さん半額デーじゃん?」
「あー、そんなのもあったような…」
お昼の時間、自分のお弁当をつつきながら思い返す。
というか、こういうのは無駄に記憶力いいのね。
「どーしても行きたいからさ。委員会終わるまで待ってて?お願い!ね、直人も」
「俺も?…まぁ、いいけど」
「美桜も…?」
「うん!待ってるよ」