な、何を言うつもり?
あーもー、ヤバいっ!!
直人に聞こえちゃうんじゃないかと思う位ドキドキがうるさい。
話さなくちゃとは思っていたけど…
やっぱり聞くの、怖ッッ!
「俺、謝らないから」
「…はい?」
出てきた言葉は想像とは違うもので…
えっ、謝る??ほっ?
いや、別に謝ってほしいとかは1ミリも考えてなかったんだけど?
それとも…
昨日のアレには特別な意味はなかった、
ってことかな…
それが頭に浮かんだ瞬間、気持ちがどんどん沈んでいく感じがした。
身体も段々と俯きがちになって…
「美桜、ちゃんと…聞いて?」