「一応ゲストルーム用の部屋があるからそこ使って?
ベッドもあるから」
「あぁ、助かる」
「直人の部屋の荷物も濡れちゃう前に運ばないといけないね。
手伝おうか?」
「いや、そんなに物ないから良いわ」
取りあえず今の現状を何とかせねばと思い、開き直って家の案内をはじめた。
まぁ何度か家に来てるし、何となくは知ってると思うけど…
行動の意味も知りたいし、
気持ちも知りたいし、
出来れば仲直りもしたくて…
話したくてウズウズしてはいるんだけど!
今はもう待つしかなくて…
うーん…
直人は自分の部屋とうちを行ったり来たりして忙しそうだし。
「…ご飯でも作るか」
少し早いけど冷蔵庫の食材チェックをしにキッチンへ向かった。
直人は確か…パスタが好き、だったよね?
和風かクリーム系か…
ボロネーゼやナポリタンって手もある。