もう住めない状態ってことだよね…
そんな…
これじゃ話なんて出来ないよ。
「それで、これからの事なんだけど…
美桜ちゃんに大事な話があるの」
「えっと…、何でしょう?」
直人ママが私に話が…?
何を言われるのか予想もつかない。
ただ、直人ママの真顔からして重要なことなんだろうけど…
あー、今は落ちてる場合じゃないよね。
そう思って耳を傾けた。
「急にこんな事になっちゃったからね。
知り合いの家にお世話になる事になったんだけれど…」
「はい…」
「どうも三人が住むにはスペースがないらしくて」
「え?」
三人が住めないって…
そ、それって一大事じゃないですか!?
「でももうすぐに出なきゃいけないんですよね?」
「そうなのよ!だからね…
直人を美桜ちゃんのお家に住まわせて貰おうと思って♪」