「つ、冷たくなんかねぇぞ!?
俺はお前らが気にしすぎると思ってだなっ」


「はいはい。ちゃんと分かってますよー」



何だかんだいいながら楽しそうに話す二人。


旗から見ればじゃれ合っているカップルにしか見えない。


これで付き合ってないって言われても信じられないと思いません?


もうね、さっさとくっついちゃえば良いのに…





そんな二人の様子を見て、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。



私と直人がケンカさえしなければ、大和と花音は一緒に居られただろうに…




話、しなくちゃダメだよね…


いつまでも逃げ腰じゃ…平行線のままだもんね?



うんうん、そうだよ!
二人に気ばっかり遣わせてちゃいけないし!



直人の本心を聞くのは怖いけど…



二人の嬉しそうに話す姿を見ていたらやる気が湧いてきた。



よしっ、帰ったら早速行ってみよう…!



そう気合いを入れ自分に渇を入れた。



まさかこの後、衝撃の話を耳にするとは知らずに…