「はぁ…」
言いあぐねていると大和からため息が漏れた。それに反応してしまいビクッと肩が上がってしまう。
「あ、あのね…やま…」
「言っとくけど!返事とか…いらないから。ただ…まぁ、知っといて欲しかっただけだし」
「……え」
私の言葉に被せるように大和はそう言い放つ。
二度目のビックリな発言にまた私はフリーズ…
だってそうじゃない?
告白してきたのに返事はいらないって…何?
頭の中に大和の台詞とハテナが広がっていく…
いや、むしろ埋め尽くされてる位。
「じゃあ俺帰るな。まだ夕方だけど気を付けて帰れよ?」
「へ?ちょっ…、やまっ……」
鞄を肩にかけると、まるで何事もなかったかのように平然と帰っていった我が親友。
今のは…まさか、夢?
ううん。違う…
私はまだ自分の頬に残るその熱で、さっきの出来事を実感することが出来た。