パラパラと黒髪が虚しく落ちていく…



本当は、はさみなんてただの脅し道具で使わないんじゃないかって…


そう思ってた。



けど、この人は躊躇なく使えるんだ。



最悪刺されたり…とか、するのかな?



あぁ…ヤバッ。



意識は朦朧とするし、


身体は震え出してくるし。



もし、ここで死んでしまうんだとしたら…


直人に好きだって、ダメ元でも伝えておけば良かったなぁ…





「んー、もう終わり?
もっと反抗してくれないとさぁ…



つまんない、じゃん!」



「いっ…!」



ズカズカと近付いてきた松田くんに、髪を鷲掴みにされて引っ張り上げられる。