「来てくれたんだね!待ってたよ」
「…は?」
音楽準備室へやって来た私。
入って早々に松田くんから出た言葉に、思わず声が低くなった。
いやいや、来てくれたんだねって…
ああいう風に脅しかけといて言う台詞ですか?
「あのさ、私もこれから用事があるんだよね!
だから話ならパパっと終わらせてくれないかな?」
「あ、そうだよね。すぐに終わるからさ」
あーもう、何だろうか…
この貼り付けたような笑顔がどうにも受け入れられない!
「取りあえず…
座ってよ、ね?」
それはホント、一瞬のことで…
私の身体は昨日のように、またずしりと重くなった。