「何、それ…」
軽ーい感じでさらりと言ってくれたけど…
これって完全に脅しじゃん!
段々と私の松田くんへの評価が下がってきてはいるが…
ここまで最低な奴だとは思わなかった。
「いいねぇ~、その挑発的な目!
ゾクゾクするよぉ…」
声を震わせて光悦な表情を浮かべる彼からはもう拒絶反応しか感じず、
足が無意識に後ろへと後ずさりした。
松田くんには見抜かれているんだ…
私のどこを突いたら一番効果があるのかを。
花音が傷付くのを知っていながら…見てみぬ振りなんて出来ない。
私には…
断ることなんて、出来ないっっ!
「……」
「ま、答えなんて分かってるけどね?
そうだ。君の仲のいーお友達にはぁ…黙って来てよ、ね?」