「あっ、来た来た!おはよー、直人」
「んー。はよ…」
しばらく三人で話していると、一人の男子が近付いてきた。
名前は藤堂直人(トウドウ ナオト)。
花音が元気よく手を降ると、直人は少し眠たげに返事を返した。
直人は、花音と大和と小学校時代からの友達。今までずっとつるんできたんだって。
私も…と言いたい所だけど、私は中学二年の時に母の仕事の都合でこの町に引っ越してきた。だから三人とはそれからの付き合い。まだまだ三人のことを分かってないなと思う時もあったり…
まぁそんなんでも私たち四人はとっても仲良し!
そうそれは…時間の長さなんて関係ないって、思える程に。
「美桜…お前、最近行くの早いんだけど。全然朝会わねぇし」
私の隣の席へに座った直人が、早速そんな追及をしてくる。
「…そう?遅刻しないように少しだけ早く出てるだけ、だよ?」
「…ふーん」