結局あの後はもうひとつハチマキを奪取し、私と大和の出番は幕を閉じた。


結構自分なりには活躍できたと思う。


上出来だよ、上出来!



そして見事。うちのクラスが決勝戦へ上がることに!


だけど決勝は大将戦。


一対一の勝負だから私はここで終いだ。



「お前さ~。なんか計画してんなら教えとくべきでしょうが!仲間外れか?え?」


「ごめんって!伝えた気になってたんだよ…」



大将戦をやっている間。


隣にいる大和は作戦を打ち明けなかったことにグチグチ…


本音としては、大将の花音に集中したいんだけど。


それに…大和に言わなかったのにはちゃんとした理由がある!


それは大和が…



『顔に出てしまうタイプ』



だからだ。



ってなもんで、大和には訳を聞かずにただ焦ってもらいたかったんだよね!


こんなこと本人には言えないけどさ…