夏休みの間、結構一人で考えてた。
花音を押しのけてまでして…大和と付き合えるのかなって…
結果考えるまでもなかったね。
そんなの…
出来やしないじゃん!
それにさ、大和は…なんというか…大切な人、なんだよ。
花音も大和も直人も…同じように大事。
ただそれは、恋じゃないんだよね…
友達、仲間…そんな存在。
んー、だから決めた!
大和には悪いけど、これからは花音のことを全力で応援する!
もうそれはそれは、恋のキューピッドになるような勢いでやっちゃうかも?
とまぁ決意を新たにしたところで…
取りあえず、今からはじまる騎馬戦に集中しますか!
気合いを入れてハチマキを頭に巻く。
吹き抜ける風が、白く映えたその布地をたなびかせた。