「こんにちはー、その水着チョー似合ってんね!」


「あー、ヤバい!近くで見たらもっと可愛いし」



なんだなんだ、この二人は。


近いし。距離感を考えろよ!


っていうか、黒ビキニとか変な呼び方をするなっ!



「えーっと…すみません。ちょっと急いでるんで」



この二人のことよりもジュース優先の私はその場をすり抜けようとする、が…



「ねぇねぇ、今ひま?これから一緒に遊ばなーい?」



…急いでるって言ったばっかだよね!?


どうしてだ。会話が成立しない…


前にある売店に行こうと思ってるのに、その二人は私をガードするように通してくれないし。



「取りあえず…静かな場所に行こっか?」



何も答えていないのに、いきなり肩を抱いてくる赤髪の男。


その行為にぞわりと不快感をつのらせる。



「嫌っ!…」



そう叫んだ瞬間に肩にのせられた重みが消えた。


そして、


私の隣に現れたのは…