かくして仲直りをした私と花音。
果たしてさっきのが喧嘩であったのかも微妙なところだけど…
取りあえず仕切り直しということで、四人で海に入って遊びだした。
遠くを見据えると、太陽の光が反射して水面がキラキラと輝いている。
そして、ふわりと流れてくる潮の香りが海にいるのを実感させてくれた。
「ねぇ、大和。今日の水着…似合ってる、かな?」
「え、…ん、まぁ良いんじゃねぇの?」
「ホントに!?嬉し…」
「なぁ、向こうでビーチバレーでもしねぇ?」
「な、直人~~!!」
大和と花音の会話を全力で潰しにかかる直人。
前と変わらない光景が目の前にはある。
それを少し離れて見守る私も、変わらない。
ただ違うのは…互いの気持ちを知っているということ。
それだけで…以前と同じようにはいかない。そう感じてしまう。
でもまぁ若干一名ほど、伝わってない人もいますが…