バカという言葉は、甘んじて受けようではないか…
しかし!これだけはどうしても私的に引っ掛かる。
「でかくないし!」
「それ以前に否定するところがあるでしょうが!」
あまり怒らない花音がムスっとした顔をしている。
これは…、言ってはいけない部分に触れてしまったみたい。
そういえば、花音は中学の時から小ぶりな胸を気にしていたっけ…
「そんな、ダイレクトに胸元を見られる水着とか…生き恥を晒すようなもんだよ!大体、交換するとして…美桜に私の水着が着られる訳ないでしょー!」
「ええと。なんか…ごめん」
「謝るでない!…余計に、虚しくなる」
しばらくの間、私たちに静寂が訪れる。
直人たちはというと、この会話を聞いていられなくなったのか二人でパラソルを立ててくれていた。
「ふぅー…私こそゴメン。なんというか(大きい)美桜に嫉妬してたわ」
嫉妬…?
一体なににだろう?