次の授業は、体育。

男子は体育館で、バスケ。
女子は外で、プール。

全般的に体育が苦手な私だけど
プールはもっとダメ。

いわゆる、金づち....。

『次体育だー。りんの嫌いな、プールだよぉ~。どーするー?』

なんて、聞いてくから

そりゃー

『さぼる~♪』

そう答えた私は、見学って言うのも
なんだし、暇でも潰そうと屋上へ向かった。

ガチャッ

『やっぱり、屋上はいつ来てもいいなぁ♪』

私がおもいっきり背伸びをしていたら。

『あんた、サボり?』

え?だれ?

髪の毛キレイな金髪色。 

ぁあ。きっとヤバい感じの人だ....。

『う、うん。一応サボり。』

おい。一応って、サボりは、サボりでしょ。私。

『一応って。サボりは、サボりでしょ。』

はい。ごもっともです。

『名前は?』

『1年B 組 射場山(イバヤマ)りん』

『ふーん。りん....ね。』

ふーん。ってなんですか?!

それで、そっちの名前わ?なんて
聞けるはずもなくて。

『じゃ、またな、俺行くわ。』

眠いのか、大きなあくびをしてから
屋上をあとにした。

あ、名前。聞いとけばよかったかな、

『ま、いっか。それにしてもあんな人、うちの学校にいたっけ?
あんな人いたら、すっごく目立つと思うんだけどなぁ。』

とか、なんとか不思議に思いつつ
3時間目の終わりのチャイムが鳴った。

『よし。教室戻ろ~。』

私は、何事もなかったように、教室へ
もどっていった。

この時は、まだこれから何があるかも
知らずにいた、私だった。