「そんなに、嬉しいのか?」
顧問で、数学教師で、しかも担任の佐賀野祐平。
「いーや。結構、楽しかったし」
「そうか、なら、良かったな」
応援席にいる、うちの高校の生徒は、
あたしか、こいつかを見るために応援に来る。
ちゃんと、応援しろよ。って思うけど
勝てるし大丈夫。
水分補給だけして、ロッカーに向かう
汗ヤバイ。真夏の、バスケはきついな。
汗かくから。
シャワーも浴びよ。
「16時20分には、会場の北玄関集合」
ジャージ腕捲りして、ボードに両手かけて話す祐平。
あたしも、応援席の人とおんなじだ。
祐平が好き。