丁寧に手当てをしてもらったおかげで、日に日に傷は消えてった。


よかった………


顔に傷残ったら嫌だもん!



「おっはよ〜!想乃チャン♪」

「あ、おはよー!洸!」

「ねぇねぇ、今日のパンツ何色?」

「バカ!変態!ちょっ、捲るのダメ!」


だんだんと洸が本性出してきてるんですけど…。


最初は可愛い弟キャラだと思ったのに!


あたしをキツく後ろから抱きしめて離さない。


「慧!助けてー…!」

「あー!洸だけ抜け駆けズルイんだぁ!俺も想乃にくっつく〜」

「僕のですぅー」


あのね、くっつくのは別にいんだけど女子の皆様の視線が痛い!


みんなあたしを睨んでる!



「「きゃー!!!」」


いきなり3階の廊下に響く悲鳴。


驚いてあたしは振り返ると、駆琉くんと翼早くんが悠々と登場。


駆琉くんは眠たそうだけど、翼早くんは堂々と咥えタバコで機嫌悪そうな顔…。


「駆琉ー!付き合いたぁい!」

「一度でいいから翼早に抱かれたい!」



女子の歓声すご過ぎる……。


圧倒されちゃう…。