そりゃあそうだよね。


こんなイケメンと二人っきりで、頬撫でられてるんだもん。


ドキドキもするよ。



「ケガ見てやる。脱げ」

「なんでいっつも脱がすのー!?脱がす必要ないじゃん…」

「腹とか蹴られてねぇの?」

「あ、そっちですか…」

「お前ほんとチビでバカ。抱いてほしいなら抱いてやっても良いけど?」

「い、いい!ヤダ!」


上から目線だし、チビってただの悪口だし……。


意味分かんないけど、駆琉くんの側にいたら心が落ち着く。


ポカポカする。


「痛い…!口痛い…」

「思いっきり切れてるな」

「うっ…痛いー…」

「絆創膏貼るから口閉じれ」


なんだかんだ言って、ほんとに器用に手当てしてくれる。


駆琉くんって優しい……。



「ありがとう。手当て」

「いや…俺が悪かった。お前のこと助けられてねぇじゃん」

「ううん!手当てだけで十分……」

「ケータイ出せ。早く」


急かされたあたしが急いで、スマホを出すと勝手に操作されまして……


「俺の連絡先入れといた。助けてほしい時呼べ」

「…うんっ」


気持ちがすごく嬉しい。