体を叩かれる感覚で目が覚めた。
うっすらと目を開けた先に映り込むのは、俺の名前を呼ぶ想乃。
朝から可愛いなー………。
「起きてよ〜!」
「…ん、起きた…」
「おはよう♪それから、あけおめ!今年もよろしくねっ」
「よろしく…」
その元気分けてほしい…。
初詣行ってほとんど寝てないはずなのに、どんだけだよ。
俺のベッドに乗っかりジタバタ。
「初詣でね、恋愛おみくじ引いたら吉だったの〜!!」
「良かったな。なんて書いてあんの?」
「はい!見て良いよ〜」
照れながら渡して来た、ピンク色の恋愛おみくじ。
どれどれ〜………
『自由奔放な彼としっかり者の貴女。彼を支えて見守るのが貴女の役目。日頃の愛情表現も忘れずに––––』
さすが吉って感じの良い結果。
自由奔放な彼か〜………
「想乃って、しっかり者?」
「し、しっかり者でしょ!駆琉に比べれば!」
「日頃の愛情表現も忘れずに、だって。ちゅーは?」
「今はダメだから…」
両手で唇を隠して頬を真っ赤に染める。
今年も想乃がいれば、なんだか楽しくなりそうだ。