大晦日で混み合うスーパーを連れ回され…
挙げ句の果てに、大量買いした荷物を持たされた。
なんで親父来ねぇかな！？
想乃を返してもらえたのは夜。
部屋でテレビ観てたら、アイツから俺の部屋に来た。
「ごめんね？全然側にいられなかったね」
「別に。テレビ観てて暇してねぇから」
「拗ねないでよ〜！駆琉〜」
「なんだよー」
俺にくっついて来た想乃をガッチリ捕まえた。
今年も残り数時間。
あとは想乃とダラダラ、イチャイチャして過ごそ………。
「あのね、駆琉。初詣行くの！」
「初詣？行きたいのか？」
「うん！果菜さんが連れてってくれるって！楽しみ〜♪」
「俺じゃなくて果菜かよ〜…」
「あははっ！駆琉も行く？」
「行かねぇ。人混み嫌いだし」
「そっかぁ……」
想乃と二人きりなら行ったのにな。
大河家にいたら想乃は大人気。
俺の…なんすけどね。
「寒いから風邪引くなよ」
「うん。ありがとう！行って来ます！」
「おう」
想乃を初詣に見送ったら俺は寝る……。
眠たくて起きてられねぇな。
