期待しない為に、挨拶の練習はしていなかった。



「大賞は、白いジャージのreYさんです」




夢じゃないかと思った。


頭の中が真っ白になって、ふわふわ浮いているような感覚で

舞台の上に上がった。



何をしゃべったか覚えていないけど

後から記事を見ると、応援してくれたみんながいたからここまで頑張ることができた…ということを言ったようだ。


一番言いたかったこと。




この喜びを誰に伝えたいですか?という質問はなかったけど、

もし聞かれたら、


『読者のみんな!』って答えただろう。




大阪出身だからなのか、「よくしゃべる!」と感心された。

緊張してるんだけど、緊張していないように見えるらしい。



取材の人が笑ってくれると嬉しかった。

これが関西の血??



こんな経験は一生に一度だ…



楽しもう!



そう思って、

立食パーティーではいっぱいお酒を飲んだ。



授賞式に参加した作家さんとメアドの交換をして、いっぱい喋って、仲良くなった。