《ジジッ……ただいま、影は北区 城下町まで近づいております。死者は…測定不能となりました》
無線が入り、私達は目を合わせた。
「城下町…もうそんなところまで…」
マルコムが言った。
「僕が城下町まで行って参ります。ベシー様、僕に任せてください」
私の元でひざまずくと、彼は城下町へ向かった。
「僕たちはどうしますか?」
ルーサーが尋ねた。
そうだな…このまま北区で戦っていても、奴らはどんどん進んでいく。
それに、北区の住民はほとんど避難しているだろう。
「…では、私達も先へ行くとしよう」
そして、私とルーサーは西区に向かって走った。