中学生の三年間は、ずっと麗奈と同じクラスだった。

そういえば、社会の先生に禿げって言ってたのがバレて真冬に二人でトイレ掃除させられた事があったっけ。

そんな禿げ先生も、今ではいい思い出だなあ…

きっと、私達は誰よりも楽しい学校生活を送れてたと思う。

あの頃は、大好きな友達がいて。
大好きな先生がいて。
それに、何より…
大好きな 宏くんがいたから。

幸せだったな、あの頃は。

戻れるもんなら、戻りたい日がある。

3月18日の中学の卒業式。

突然宏くんに別れを告げられた。

嫌いになったわけでも浮気をされたわけでもない。

ただ、今の俺じゃ守れない、と。

意味が分からなかった。

付き合って、もうすぐ四ヶ月って頃だったし喧嘩もした事なかったのに。

なんでそんな理由で離れなれなきゃダメなのかあの頃の私には何も分かってなかったんだ。