「かーみーきーさんっ」
「!」
「約束、忘れてないよね?」
「…………わかった。わかったよ!行けばいんでしょ、い・け・ば・!」
「わーい!」
ホームルームを終えて、あわよくば帰ろうとしたのに。西村さんはいつのまにか背後にいて逃がすまいと肩に回されている腕に、逃走は諦めた。
これじゃまるで脅迫だ
なんでわたしがこんな目に………
普段あまり関わりのないわたしと西村さんの珍しい姿にクラス中の視線が集まっているのに気づいているのかいないのか、西村さんはわたしを引きずるように教室を出た。
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