出逢ったのは小学校一年生だった。
 正直その頃の記憶は無い。記憶に残っているのは好きになってからだ。
 私、飯田実梨は約7年間長浜勇に片想い中だ。共に現在中学3年生です!!
 小学校生の頃から好きだけど、本当に好きだったかはイマイチよく分からない・・・・。
 
**中学1年生**

 「私の好きな人は勇だよ・・・」
 初めて告白したのは中学1年生。
 言ったというかいわされたというか・・・。

 小学校6年間、勇とは同じクラスだった。
 好きになったのは、たぶん小学3年生のとき?
 勇は、スポーツが基本なんでもできて、身長高くて、明るくて、やろうと思えばなんでもできて、優しくて、なにより笑っている顔が可愛い♪
 逆に私は、運動神経最悪、成績は中の下、ネガティブで、センスなくて、特に可愛いわけでもなくて・・・。後7年変わりません・・・。

 で、なんで急に告っているかといいますとね。

5分前

 「実梨、じゃーね♪」
 「うん、バイバイ」
 終学活が早くおわった。隣のクラスの黒沢亜美を待つために、下駄箱へ向かった。
 そのとき、
「飯田」
 この声は・・・。
 恐る恐る、声のする方をみた。そこには、
 「黒沢、待ってんのか?」
 勇がいた。
 「まぁ。勇は晴樹待ち?」
 「おう」
 晴樹は勇の親友だ。
 「一緒に待ってていいか?」
 「別にいいけど」
 断る訳がない。好きな人と二人きりになれるんだから。
 
 といっても、共通の話題が・・・・。
 同じクラスだけど、そこまで仲がよくはないんだよなぁ。
 そうやって考えていると、
 「なぁ」
 「ん?なに?」
 急に声をかけられた。
 一瞬、ビクッとしてしまった。
 「飯田って好きな奴いんの?」
 「へ!?」
 なに急に!?
 「だから、好きな奴いんのかって」
 「なんで!?」
 なんでなんで????
 「いや、なんとなく」
 どうしよ、なんか答えたほうがいいよね?
 「いるけど・・・・」
 「そっか」
 あああやばい。なんかカッコいいんだけど!てか可愛い?
 私、ちょっと(?)変態じみてる・・・・。
 「誰?」
 「ふぇ!?」
 急にこっちを向いたから目が・・・・。
 「いや、お前の好きな奴、誰?ってか俺の顔になんかついてる?」
 「だ、大丈夫だよ」
 やばい。絶対、顔赤いよ。
 「で?」
 「ん?」
 「お前の好きな奴。話ちゃんと聞けよ」
 そこまで聞きますか・・・。
 「ごめん。いえません」
 「なんで?」
 「普通いわないでしょ!」