「ここ、ここ!
私の席だったんだよねー」
「んで、俺がここ」
そう言いながら煌が私の隣の席に座った。
「うん、そうだったね。
なんか……懐かしいな」
「本当にな」
あの頃の私たちはずーっと一緒にいた。
毎日が楽しくて、一緒にいることが当たり前のようになっていた。
でも、大人になればそうもいかないこともわかっていた。
いつかは、皆が行きたい道に進んで、離れ離れになることなんて当たり前。
いつかはこうなるに決まってる。
でも、やっぱり……。
昔に戻りたい。
って思ってしまうんだ。
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