「と、いうわけなのですよ!茉美さん!」
「いや、『と、いうわけで!』じゃないよ。
まったくわかんないから!」
仕事で忙しいのに、私たちいきつけのカフェにわざわざ来てくれた。
そんな友達想いな茉美も好き!
「で?煌に告白されて、困ってるってことはわかった」
さすが茉美!
わかってくれると思ってたよ!
「んで?何で迷う必要があるの?」
「え?」
「だって、普通嫌ならすぐに断るよ?
でも、今梨沙子は迷ってるんでしょ?」
「…うん」
「なら、少しは好きって気持ちがあるってことでしょ?
ましてや、そんなに心臓がドキドキいうなんて…
それって…
恋をしてるとしか思えないけどね」