「これにて捜査会議を終了します。各自与えられた任務をしっかり果たすように」



『はいッッ』











7係は結局田口警部補のせいで現場検証と聞き込みになった。

それにしても…田口大和警部補がわかったということだけで私には大手柄だ。


「あの…田口警部…少々よろしいですか?」


「ん?あー、いいよ。あ、みんな先行ってて!!俺後で行く」


「ちょっとー、大和…あんたさぼんないでよー」


「麗華、先行っとくぞ。大和、今夜お前のおごりな!んじゃ!!」


「おーう」

司さんや麗華さんの後ろに桜子達もついて行ってた










「んで、話って何?」


「私、長岡梓です」


「ッッ?!長岡…まさか…幸助の…?」


「はい。聞きたいんです。兄に何があったのか、兄はなぜ死なないといけなかったのかを」


「…」


「他にも殺された人のこと調べました。兄の前に3人。片岡健人さん、眞鍋美里さん、そして…」


「やめろ!!」


「仲道千鶴さん。」


「ッッ!!!…まいったなー。まさか妹が来るなんて…」


「教えてください。刑事副部長は何を隠蔽したのか…なぜ兄たちを殺したのか!!」


「声がでかい!!…実はさ、俺もまだ途中までしか聞いてなかったんだ」


「え?」


「あいつらがこそこそかぎまわってるのは知ってた。だから俺も幸助からちょこちょこ聞いてた。あいつが殺された日も、決定的な証拠を手に入れたからって言われて公園にいってみたらいなくてさ。そんで帰ったら次の日遺体で発見された」


「…!!」


「そんとき分かったよ。警察が消したんだって。いらないものを排除したんだって」


「ひどい…」


「俺、今も探してる。上が隠したがってる事件の真相を」


「…じゃあ!!」


「もちろん、俺もあいつらの気持ち分かってるからぜってえに許さねえし、真相を突き止めて見せる。」


「すいませんでした。なんか、気を悪くするような言い方して…」


「いや、お前も大切な人を失ったんだから仕方ないよ。」


「ありがとう、ございます」



「おう…さ、いこう!多分俺の直感が正しければ今回の事件、隠蔽事件と絡みがあるかも」


「え?!は、はい!!」