「シャワー浴びてくるわ!」

杏奈にそう言って俺は風呂場に向かった。


キュッ…!!
サーーー…

「…ふぅ。」

莉子と初めて会ったのは、確か小学生の頃。
もう14.5年も前のこと。


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「こんにちは…。」

「莉子~、挨拶しなさい。」

「…どーも。」

おばあちゃんに連れて来られた場所。
知らない大人2人と子供が1人。
僕と同じ年くらいなのかな?

髪がサラサラで小学生とは思えない、大人びた顔をしている。
僕とおばあちゃんを、鋭い目つきで睨みつける。

「ちょっと、莉子〜?睨んじゃだめよ?」

「……」

何も答えず、ただ睨むこの女の子。