「和美には…そんなヒーローにもなってない…


 ごめんな…なにもしてやれなくて…」


「そんなヒーローになるより、


 誰よりも私を気遣ってくれた。


 愛してるから、そんなヒーローにならないで」


その言葉と同時に、


頭に激痛が走る。


もうすぐ…てっぺんだよ。


震えながらもゆっくりと和美に近づいて抱きしめる。


「あ……いしてる…」


口に溶けるようなキスを落とす。