「二名ですね?」


「はい」


「じゃぁ、こちらで」


観覧車はゆっくり動き出す。


「浩太…いままでありがとう!


 移植…見つかんないかもしれないの…」


「大丈夫!絶対見つかるから…」


「でも……」


「あのね?こんな話あるんだよ?


 彼女は心臓が悪かった。


 その彼氏は、難病にかかってた。