もう甘い言葉には騙されない
これこらは1人で生きていく
そう思っていたのに…
もっと早く素直になればよかった
だって…
こんなにも嬉しいんだもの
結局は1人じゃ生きてはいけない
心の中にしまった恋の蕾
心のなかに花が開く
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夢かと、思った。まさか、アランが会いに来てくれるなんて思っていなかった。
いきなり「好きなんだ。ずっと、一緒にいて」
思わず「私も…私もですよ…」と、答えてしまった
今は誰よりも好き
でも…いつかは…
離れていってしまうかもしれない
前よりも愛情が減ってしまうかもしれない
不安になる
恋するハートはドキドキでいっぱい
だって…こんなにも好きなんだ
オレ…欲張りなんだ
時々…オレばっかり好きなんじゃないかって
自信がなくなる
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愛里が戻ってきてくれて、「好き」って、言ってくれた。やっと…やっと…俺だけの人になってくれた。この言葉を聞くのをどれだけ待っていたかわかるか?
俺は、もう絶対に愛里を離さない。だから、覚悟しておけ…なんて、強気に言っても、不安になるんだ。
悪い虫がつかないようにしないと…な
「お守りだよ」って、指輪を渡した
「ありがとう。ずっこけ肌身離さずっ…」
また一緒に暮らすつもりだったのに、愛里は今住んでいる家に住んだまま…なんて、どんなことがあるか不安でたまらない。だから、俺のものだって、印に指輪を…渡したんだ
常に冷静で弱みを見せない
それが俺だった
自分のペースで何にも煩わされず
何があっても感情なんて見せない
そうすれば変わらない日々が続くんでから
でも本当は?
変わらない日々なんて望んでなかった
変わる勇気がなかっただけ
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感情を見せずに冷静に生きてきたアラン
だけど、窮屈でつまらない日々
愛里と出会ってから、毎日が楽しくなった。
今までの自分なんて、もうわかんなくなる
受け止めてくれる人がいるなら、新しい自分にきっとなれる
いつも失敗してしまう恋
これ以上一緒にいたら
一番弱いところ見せちゃう…よ
そんなもの見せられない
嫌われたくないから…
あなたの
足をひっばるだけの
存在じゃなくなりたい
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愛里は、今までの失敗した恋のせいで、恋には臆病になっている。アランの甘い言葉も、愛の言葉も、注がれる愛も信じたいのに…どこか信じられずにいた。
本当はわかってる。いつも私が勝手に夢を見ていただけ。相手の気持ちも考えずに…
アランはかっこいいけど、本当はすごく優しい人だから…
アランに伝える
「もし、別れたくなったら、いつでもそうしてくれてかまわないから…」
自覚する
俺の方がいっぱい愛してる
自分に自信がなくなる
今だってキミの気持ちわからないのに
これは優しさ…それとも…
不安になる
ずっと好きで
でも手が届かなかったキミ
今は一緒にいてくれる
改めてわかったんだ
俺にはキミしかいないって
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仕事も終わり、家に帰ったアラン
声だけでも聞きたくて、愛里に電話する
声を聞くだけでも、幸せだったんだ
たわいない会話…
愛里の「もし、別れたくなったら、いつでもそうしてくれてかまわないから…」って、言われて…不安になる…俺のほうがいっぱい愛してるんだと、自覚した。
俺が別れたいって言ったら、きっと愛里は本当に別れるよね…
今は俺でいっぱいになってよ…ずっとこうしていたいな…俺のものになってよ
話しながら夜空を見上げて、キミを想う
少しずつキラキラ降り積もる思い重ねて
いつのまにかどんどん好きになっていく
何があってもキミと2人なら乗り越えられる
キミのそばでは素直な俺でいられる
今の俺がここにいられるのはキミのおかげだよ
約束して…ずーっと俺と一緒にいるって
心臓が破裂しそうだ
一緒にいられる日が…
またくるなんて
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2人の生活は、まだ始まったばかりなんだから焦らずにのんびりいこう
愛里がいてくれるだけで、幸せになれる
愛里のそばでは、素直な俺でいられる
ずーっとそばにいて…
すごく安心するんだ。愛里の手の暖かさ
いいの…かな?
このままで…
いや…待て待て…
考えなきゃ
今ならまだ冷静に…
ホント…馬鹿みたい
勝手に想像して
勝手に不安になったりして
好きって言葉は…
特別だと勝手に…
全部思い込みだったんだ
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今までは、父親の会社で仕事していたので、カメラマンとしてはあんまり活動していなかったアラン
カメラマンとして、仕事が増え、どんどん有名になっていく
今までは、廻りが知ることのない愛里だけの人だったけど、もう違う…
なんだか、ますますアランとは不釣り合いなんじゃないかって、どんどん不安になっていく愛里
これ以上仲良くしたら、あきらめられなれなくなりそうだから、食事に誘われたけど「今日は用事があって…」と、断ってしまった
そして、おじさんたちと夕食を食べていたレストランの窓から、アランが綺麗な女の人と2人で歩いているのを見てしまった
…あぁ…アランの好きって、恋愛の好きじゃなかったんだ。
あまりに突然すぎて
ただ…ただ…
びっくりしてしまって
すぐに受け止められなかった
俺の気持ちなんて
全然気づいてないんだね
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仕事が忙しくなってきて、愛里との時間をあまりとれなくなってきているアラン
夕食に誘ったら、断られてしまった。ショックを隠せない。モデルの子達に食事に誘われたけど…行くわけがない
しょうがないから、カメラマン仲間のヤツとレストランに行く…と、断ったモデルもきていた
サッサと食べて、先に出てきたのに、ついてきた女…めんどくさいな…
2人でいるところを、他のレストランで食事していた愛里が見ていた…なんて気づかずに2人で歩いていた…アラン
隣にいて当たり前すぎて
意識されてなかったんだね
仲良しだし大事にしてくれるし
でも…
意識されてなかったんだね
あなたの不意の優しさに
いつも期待してた
誤解していたんだね
2人のことなのに
1人で色々考えて…
もう…ほっといていいのに…
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1人で悶々と、色々と考えてしまう愛里
ずっとそばにいたら、いつかは振り向いてくれる?なんて、甘かったのかなぁ
…アランは、私のことどう思ってるんだろう?
ううん…わかってる。意識されてなかったんだって…
電話したり、メールしたり…アランの優しい言葉も、今は全く信じられずにいた。
もう、ほっといていいのに…