似合ってない
そんなのわかってるよ

あなたはいつも優しい
でも私にだけじゃない
みんなに優しい

いつもの優しさも
特別なことじゃない
----------------------------------------------
いつも優しく声をかけてくれるシャルル

他のバイトの人に言われた
「シャルルに声かけられたからって、調子にのらないで。愛里じゃシャルルとは似合ってないってわからないの?」

シャルルの優しさは、特別なことじゃないってわかってる。

なんで…フランスでこんなこと言われてるんだろう…情けなさすぎて、涙が零れ落ちた

詩音と一緒にいた時も、きっとみんなに…こう想われていたんだろうな

あの時みたいな思いをさせるなんてヤダ
こうしなきゃいけなかったんた
最初から何もなかったんだから







不思議なほどの罪悪感に苛まれる
彼女は何にも悪くないのに…
俺はため息をつく
好きにはなれなかった

だって…無理だよ
あの子を今もこんなに好きなのに
----------------------------------------------
愛里と一緒にいると、心があたたかくなる。一緒にいると、明るくなる。ドキドキしてくる。
ただ…愛里を好き…だけど、ジャンヌとの関係が…ジャンヌは何も悪くないけど…好きにはなれなかった

ジャンヌに別れを告げるルイ


別れの予感
的中してしまった

あなたに嫌われたくなかった
少しの間でいいから
あなたにとって
特別な女になりたかった

一緒にいれば
いつかは…きっと…
振り向いてくれると信じていた

心の中に
激しい炎が燃え上がるのを
感じながら…
----------------------------------------------
「しばらく会えない」って言われて…不安だった。だから、せめて声だけでも聞きたくて何度も電話をした。最初のうちはでてくれていたのに、最近は…でてくれなくなっていた。別れを予感していた

ルイ、あの子を好きなの?それでもいいから、一緒にいたかった。どうせ無理なんだから…

ルイと愛里が一緒にいるのが許せなかった。2人が働くレストランの店長に電話をした。愛里がルイのことを奪ったんだ…とか、色々なことを毎日…何度も…

愛里がいなくなれば、きっとルイは戻ってくる



私にとっては
あなたが何よりも一番大切
絶対に変わることのない存在

誰にも渡したくない

いつも会うたびに
あなたのこと見てた

あなたのためなら
何だってしてやる
----------------------------------------------
憧れていたシャルルが毎日のようにやってくる
毎日話して、優しい言葉…声…
私、シャルルのことこ好き…誰よりも好きだから、そばにいたい。ずっと一緒にいたい。

それなのに、愛里がシャルルと話している。あんな子とシャルルは似合わない。シャルルと似合うのは、私なのよ。絶対に渡さない

忙しい時、ホールの手伝いをする愛里が、シャルルと馴れ馴れしく話して、クレームがきていると、店長に話した…あの子さえいなければ…



広いばかりで冷たい空間に思えた家
彼女がきた瞬間から
とてもあたたかな場所に
変わったような気がしていた

もしも…明日目を覚ましたら
彼女が消えてしまったとしたら
どんなに苦しむことだろう…
----------------------------------------------
夫婦2人で住むには、広い家
別々の部屋で過ごすことが多くて、冷たい空間
急に、妻の友人の子供が居候することになった

無関心を装って、クールに…
でも、内心はうれしかった

愛里がきてから、みんなでリビングで過ごす時間が増えた。とてもあたたかい空間になった

ジャン「愛里はいつまでいるんだ?」
ドキドキしながら、聞いてみた
カトリーヌ「いつまでか…決まってないけど…急に預かってしまって、迷惑だったかしら?」
いやいや…全然迷惑じゃないから…
ジャン「そうか…」

この会話を愛里が聞いているなんて、思ってなかった




私の居場所は…
ここにもなかった
私が変わらなくちゃ
みんな幸せになれない

みんなが微笑む未来のための決断
----------------------------------------------
ルイとの友人関係…店長には、彼女のいるルイにちょっかいをかけてると疑われていた。ホールが忙しい時に手伝っていた時、シャルルと話していたことをシャルルが馴れ馴れしくはなしてくるとクレームを…
そして、レストランをやめてほしい…と、言われた。仕事を続けていたかったけど、みんなに迷惑をかけてしまって、続けていくことができるはずもなく、今日までの給料をもらってやめることになった
いつもよりも早い時間に家に帰ると、2人が会話しているのが聞こえてきた。急に居候させてもらうことになったけど、ここでも迷惑かけていたんだ

「迷惑かけて、ごめんなさい」と、置き手紙をして、荷物をつめて、家を出た

行くあてもなく…ママに連絡した
レストランをやめたこと…家を出たこと…
びっくりしていた

これからどうしよう…

夢だったのかもしれない
彼女との出会いは…
どこか…あきらめていた

彼女を忘れられなかった
苦しい日々が
脳裏に蘇る

あの時の天使が
また現れるなんて

ずっと忘れられなかった
彼女を見間違うはずがない

夢なのだろう…か?

心の中に
激しい炎が燃え上がる

…彼女をもう
…絶対に離したくない
----------------------------------------------
公園のベンチ
大きな荷物
夢だったのかもしれないとあきらめていた彼女がいた

アラン「大きな荷物を持って、何してるの?」
思い切って、声をかけてみた
急に声をかけられて、びっくりしている彼女
愛里「何でもありません」
立ち上がって、どこかに行こうとする

本当に俺はどうかしている

彼女の腕をつかまえた。無意識に…

愛里「やめてください」
手をふりほどこうとする
それでも、離さない

アラン「キミ、行くとこがないなら、うちにこない?」と、名刺を渡した
カメラマンをしていることは、伝わった…かな
愛里「カメラマン…?」
アラン「キミの写真をとりたい…」
愛里「私なんて…」
そんなやりとりをしながらも…強引に…つれていく

似合いそうな服を買ってあげ、へアメイクして…俺の目に狂いはなかった
めちゃくちゃかわいい
緊張するかと思ったけど、そんなこともなく
出来上がった写真を見て…「これ、私?別人みたい」って、言っていた

天使の微笑み…って、こんな感じかも
彼女をもう絶対に離したくない

あの荷物は…やっぱり…居候していた家を出てきたんだ…アランの家に連れて行った
女の子を連れて帰るなんて、初めてのことで…
自分の行動に驚く

父親が社長をしているので、大きな家に住んでいた。出迎えた執事が、女の子を連れていることに驚いている…

写真のモデルをしてもらうことを伝えた

そして、使っていなかった部屋を貸すことにした


私…この先…
どうしたらいいんだろう?

希望に燃えていた
未来を信じていた
あの日々が
全て無駄になってしまうの?
心が激しく痛む

夢は…
もうここで諦めるしかないの?
泣きそうになる

彼に出会った
この出会いは運命?
都合のいい夢?
---------------------------------------------
公園のベンチに座り、泣きそうになっていた愛里

急に声をかけられて、びっくりして、逃げようとしたけど、手を掴まれ…手をふりほどこうとするけど、なぜか離してくれない

名刺を渡され、カメラマンだとわかった。

もしかしたら、いい人なのかも?

結局、強引に連れていかれ、写真を撮られ
見せてもらった写真の中の私は別人のようだった

そして、家に連れていかれ…

都合のいい夢?ほっぺをつねってみると、痛かった。…やっぱり現実なのかも?

あまりにも急な展開に、ただ呆然とするばかり


彼女を失った
寂しく感じられて
俺は驚く

本当にどうしたというんだろう…
オレは…

俺の心がズキリと痛んだ

失ったもの…
もう戻らない

どれだけ後悔しても…
----------------------------------------------
愛里がレストランをやめていた。連絡先も何も知らない。彼女を失った

この気持ちは、いったいなんなのだろう?
ぽっかりと心に穴があいた

会えなくなるんだったら、サッサと気持ちを伝えておけばよかった。もう、何もかも遅い

気持ちを認めたくなくて、何も伝えられなかった。すごい後悔してる

湖都子のポエム2

を読み込んでいます