お前は…いつも…
俺のことばっかりだね
自分の幸せは後回しで
いつも…いつも…
俺が幸せになることだけ考えてくれる
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優しい愛里が好きだった…俺のこと。考えてくれる優しさ。でも、愛里はいなくなってしまった
たとえ自分の気持ちがどうでも、つないでいた手を離す。ねぇ、愛里…お前がいなくなってしまったら、俺は幸せじゃなくなるんだ。
お前は、今、幸せって言える?俺は幸せじゃない。お前がいないから…
浮気に、離婚…愛里がいなくなっただけじゃなく、仕事も激減
何やっても、うまくいかない
ため息がこぼれる
もう…やだよ
愛里に会いたい…
また、フランスに向かう詩音
会いたい気持ち
理由も理屈も
なにもかも関係ない
ただ会いたい
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別れても、またすぐに会いたくなる
愛里と会えるのは、あのレストランで少しだけ
もっと会いたい。すぐに会いたくなる
シャルルの気持ちは募るばかり
俺の望む通りにすることで
お前を傷つけることが怖い
俺はどんなことからも
お前を守るよ
だから…
もう一度…
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愛里の写真を眺める
愛里とのことを思い出した
やっぱり、忘れらんない
他の人を好きになるなんて、無理だよ
もう、愛里を悲しませることなんて絶対にしないから、どんなことからも守るから…もう一度やり直して
詩音の…想いは…届かない
愛里は、戻ってきてくれなかった
似合ってない
そんなのわかってるよ
あなたはいつも優しい
でも私にだけじゃない
みんなに優しい
いつもの優しさも
特別なことじゃない
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いつも優しく声をかけてくれるシャルル
他のバイトの人に言われた
「シャルルに声かけられたからって、調子にのらないで。愛里じゃシャルルとは似合ってないってわからないの?」
シャルルの優しさは、特別なことじゃないってわかってる。
なんで…フランスでこんなこと言われてるんだろう…情けなさすぎて、涙が零れ落ちた
詩音と一緒にいた時も、きっとみんなに…こう想われていたんだろうな
あの時みたいな思いをさせるなんてヤダ
こうしなきゃいけなかったんた
最初から何もなかったんだから
不思議なほどの罪悪感に苛まれる
彼女は何にも悪くないのに…
俺はため息をつく
好きにはなれなかった
だって…無理だよ
あの子を今もこんなに好きなのに
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愛里と一緒にいると、心があたたかくなる。一緒にいると、明るくなる。ドキドキしてくる。
ただ…愛里を好き…だけど、ジャンヌとの関係が…ジャンヌは何も悪くないけど…好きにはなれなかった
ジャンヌに別れを告げるルイ
別れの予感
的中してしまった
あなたに嫌われたくなかった
少しの間でいいから
あなたにとって
特別な女になりたかった
一緒にいれば
いつかは…きっと…
振り向いてくれると信じていた
心の中に
激しい炎が燃え上がるのを
感じながら…
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「しばらく会えない」って言われて…不安だった。だから、せめて声だけでも聞きたくて何度も電話をした。最初のうちはでてくれていたのに、最近は…でてくれなくなっていた。別れを予感していた
ルイ、あの子を好きなの?それでもいいから、一緒にいたかった。どうせ無理なんだから…
ルイと愛里が一緒にいるのが許せなかった。2人が働くレストランの店長に電話をした。愛里がルイのことを奪ったんだ…とか、色々なことを毎日…何度も…
愛里がいなくなれば、きっとルイは戻ってくる
私にとっては
あなたが何よりも一番大切
絶対に変わることのない存在
誰にも渡したくない
いつも会うたびに
あなたのこと見てた
あなたのためなら
何だってしてやる
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憧れていたシャルルが毎日のようにやってくる
毎日話して、優しい言葉…声…
私、シャルルのことこ好き…誰よりも好きだから、そばにいたい。ずっと一緒にいたい。
それなのに、愛里がシャルルと話している。あんな子とシャルルは似合わない。シャルルと似合うのは、私なのよ。絶対に渡さない
忙しい時、ホールの手伝いをする愛里が、シャルルと馴れ馴れしく話して、クレームがきていると、店長に話した…あの子さえいなければ…
広いばかりで冷たい空間に思えた家
彼女がきた瞬間から
とてもあたたかな場所に
変わったような気がしていた
もしも…明日目を覚ましたら
彼女が消えてしまったとしたら
どんなに苦しむことだろう…
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夫婦2人で住むには、広い家
別々の部屋で過ごすことが多くて、冷たい空間
急に、妻の友人の子供が居候することになった
無関心を装って、クールに…
でも、内心はうれしかった
愛里がきてから、みんなでリビングで過ごす時間が増えた。とてもあたたかい空間になった
ジャン「愛里はいつまでいるんだ?」
ドキドキしながら、聞いてみた
カトリーヌ「いつまでか…決まってないけど…急に預かってしまって、迷惑だったかしら?」
いやいや…全然迷惑じゃないから…
ジャン「そうか…」
この会話を愛里が聞いているなんて、思ってなかった
私の居場所は…
ここにもなかった
私が変わらなくちゃ
みんな幸せになれない
みんなが微笑む未来のための決断
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ルイとの友人関係…店長には、彼女のいるルイにちょっかいをかけてると疑われていた。ホールが忙しい時に手伝っていた時、シャルルと話していたことをシャルルが馴れ馴れしくはなしてくるとクレームを…
そして、レストランをやめてほしい…と、言われた。仕事を続けていたかったけど、みんなに迷惑をかけてしまって、続けていくことができるはずもなく、今日までの給料をもらってやめることになった
いつもよりも早い時間に家に帰ると、2人が会話しているのが聞こえてきた。急に居候させてもらうことになったけど、ここでも迷惑かけていたんだ
「迷惑かけて、ごめんなさい」と、置き手紙をして、荷物をつめて、家を出た
行くあてもなく…ママに連絡した
レストランをやめたこと…家を出たこと…
びっくりしていた
これからどうしよう…