こんなところで
思い出すことないのに
なんだかな泣けてきた
どうしよう…
ダメって思えば思うほど
全部が蘇ってきた
思いのほか優しくされて
なおさら涙が零れ落ちた
もっと早く出会えていたら…
----------------------------------------------
シャルルが優しくしてくれる
過去のこと、色々思い出して、涙が止まらない
愛里
なんで泣いているのかわからないシャルルは、愛里を腕の中に…ずーっと抱きしめてくれた
落ち着いた愛里…日本での色々なことを思い出して泣けてきた…と
「いつも泣き顔ばかり見てるな…後悔してないヤツがいると思ってんの?頑張った分だけ、後悔があるんだよ。泣きたい時は泣けばいい。」
こういう人だ…誰にでも優しくて…
あの日、あなたに会ったこと、本当に感謝している
今まで泣かないで頑張ってきたけど、泣いたら全部吹っ切れた。つかえがとれたように…
ありがとう
彼女を守りたい
守ってみせる
彼女と彼女の未来を…
この笑顔を…
必ず…
----------------------------------------------
バイトが終わって出てきた愛里と話していた。急に泣き始めてビックリした。
愛里の泣き顔を誰にも見せたくなくて、そっと抱き寄せ、涙が止まるまで胸に包み込んだ
合わさった胸から伝わるかも…ドキドキが止まらない。聞こえたら、どうしよう
落ち着いてきた愛里の泣き顔、眼鏡を外して、涙をふいた。眼鏡を外した愛里の顔…めちゃくちゃかわいい。今まで見た女の子の中で一番かわいい。顔なんて気にしてなかったけど、めちゃくちゃかわいい…
女の涙なんて、全然興味もなかったはずの俺の胸が、不意に熱くなる。守ってあげたい
最後には、笑顔になって天使のようなかわいらしさ…本当に愛里は可愛すぎて困るよ。どれだけ惚れさせれば気がすむの?
愛里をますます好きになっていることに気づいたシャルル
沢山の人の中の
1人でしかなかった
思い知らされる
私のことなんて
やっぱり…
----------------------------------------------
愛里とシャルルが仲良くしている
シャルルが愛里を抱きしめていた…
ずっとファンだったモデルのシャルルと会えて舞い上がっていたミシェル
少しだけしか話せなかったのに…なんで、あんな子と?
あなたは優しくて
あなたは頭がよくて
あなたはかっこよくて
完璧な人
そんなに優しくされたら
勘違いしそうになる
でも…
冷静に考えたら
私だけが浮かれてるだけなんだ
一緒にいたって意味はないんだ
----------------------------------------------
シャルル…いつも優しくしてくれる
勘違いしそうになるけど、ちゃんとわかってる
私だけに優しいわけじゃない
映画に誘われたけど、気づいていた。周りの女の子達の視線を…家で食事することになっているからと断った。きっと、他の子と行くんだろうな
お前は…いつも…
俺のことばっかりだね
自分の幸せは後回しで
いつも…いつも…
俺が幸せになることだけ考えてくれる
----------------------------------------------
優しい愛里が好きだった…俺のこと。考えてくれる優しさ。でも、愛里はいなくなってしまった
たとえ自分の気持ちがどうでも、つないでいた手を離す。ねぇ、愛里…お前がいなくなってしまったら、俺は幸せじゃなくなるんだ。
お前は、今、幸せって言える?俺は幸せじゃない。お前がいないから…
浮気に、離婚…愛里がいなくなっただけじゃなく、仕事も激減
何やっても、うまくいかない
ため息がこぼれる
もう…やだよ
愛里に会いたい…
また、フランスに向かう詩音
会いたい気持ち
理由も理屈も
なにもかも関係ない
ただ会いたい
----------------------------------------------
別れても、またすぐに会いたくなる
愛里と会えるのは、あのレストランで少しだけ
もっと会いたい。すぐに会いたくなる
シャルルの気持ちは募るばかり
俺の望む通りにすることで
お前を傷つけることが怖い
俺はどんなことからも
お前を守るよ
だから…
もう一度…
----------------------------------------------
愛里の写真を眺める
愛里とのことを思い出した
やっぱり、忘れらんない
他の人を好きになるなんて、無理だよ
もう、愛里を悲しませることなんて絶対にしないから、どんなことからも守るから…もう一度やり直して
詩音の…想いは…届かない
愛里は、戻ってきてくれなかった
似合ってない
そんなのわかってるよ
あなたはいつも優しい
でも私にだけじゃない
みんなに優しい
いつもの優しさも
特別なことじゃない
----------------------------------------------
いつも優しく声をかけてくれるシャルル
他のバイトの人に言われた
「シャルルに声かけられたからって、調子にのらないで。愛里じゃシャルルとは似合ってないってわからないの?」
シャルルの優しさは、特別なことじゃないってわかってる。
なんで…フランスでこんなこと言われてるんだろう…情けなさすぎて、涙が零れ落ちた
詩音と一緒にいた時も、きっとみんなに…こう想われていたんだろうな
あの時みたいな思いをさせるなんてヤダ
こうしなきゃいけなかったんた
最初から何もなかったんだから
不思議なほどの罪悪感に苛まれる
彼女は何にも悪くないのに…
俺はため息をつく
好きにはなれなかった
だって…無理だよ
あの子を今もこんなに好きなのに
----------------------------------------------
愛里と一緒にいると、心があたたかくなる。一緒にいると、明るくなる。ドキドキしてくる。
ただ…愛里を好き…だけど、ジャンヌとの関係が…ジャンヌは何も悪くないけど…好きにはなれなかった
ジャンヌに別れを告げるルイ