彼女と再び出会えたことが
本当に運命のように感じられる
心の奥に刻まれた
淡いぬくもり
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食事をしにいったレストラン
あの子だ。ホールで働いていた。
呆然と見とれている俺
視線に気づいたかのように、彼女が不意に目を上げる。なぜかとても驚いた顔をして、慌てて逃げ出そうとした。
彼女の腕を掴む…「この前は大丈夫だった?ここで仕事してるの?」
再会したことが運命のように感じられる
嘘…でしょう…?
私は驚いてしまう
視線を感じ
目を上げると
あの人がいた
見上げたまま
思わず動けなくなる
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いつもは、キッチンの仕事をしている愛里だったけど、今日はフランスで有名な人が来るらしく、ホールの人が足りなくなつて、ホールの手伝いをしていた
愛里は視線を感じ、見上げた
…この前、あの人の前で泣いてしまったことを思い出していた…あぁ、なんてみっともないんだろう
恥ずかしくなって、仕事中だということも忘れて、慌てて逃げ出そうとした
私の腕がいきなりつかまれた。息を呑んで、振り返る
「この前は大丈夫だった?ここで仕事してるの?」と、心配そうな声…優しい人なんだなぁ
「この前は失礼しました。ここで仕事してます」と、微笑む
あの時だけの出会いだと思った
ほんの偶然だと…
なのに…
どうして彼女達は現れてしまったのだろう…?
彼女に見とれてしまう
彼女は宝石のように光を放つ
俺の心が焼き付きそうにズキリと痛んだ
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初めて会ったあの日から忘れらんない。どうしても会いたかった。でも、どこかで夢だったんじゃないか…?と、思ってもいた
彼女の声…笑顔…泣き顔…を思い出すだけで、心の中がドキドキしてくる
また会えて嬉しくてしかたがない
もっと会いたい
こんなところで
思い出すことないのに
なんだかな泣けてきた
どうしよう…
ダメって思えば思うほど
全部が蘇ってきた
思いのほか優しくされて
なおさら涙が零れ落ちた
もっと早く出会えていたら…
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シャルルが優しくしてくれる
過去のこと、色々思い出して、涙が止まらない
愛里
なんで泣いているのかわからないシャルルは、愛里を腕の中に…ずーっと抱きしめてくれた
落ち着いた愛里…日本での色々なことを思い出して泣けてきた…と
「いつも泣き顔ばかり見てるな…後悔してないヤツがいると思ってんの?頑張った分だけ、後悔があるんだよ。泣きたい時は泣けばいい。」
こういう人だ…誰にでも優しくて…
あの日、あなたに会ったこと、本当に感謝している
今まで泣かないで頑張ってきたけど、泣いたら全部吹っ切れた。つかえがとれたように…
ありがとう
彼女を守りたい
守ってみせる
彼女と彼女の未来を…
この笑顔を…
必ず…
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バイトが終わって出てきた愛里と話していた。急に泣き始めてビックリした。
愛里の泣き顔を誰にも見せたくなくて、そっと抱き寄せ、涙が止まるまで胸に包み込んだ
合わさった胸から伝わるかも…ドキドキが止まらない。聞こえたら、どうしよう
落ち着いてきた愛里の泣き顔、眼鏡を外して、涙をふいた。眼鏡を外した愛里の顔…めちゃくちゃかわいい。今まで見た女の子の中で一番かわいい。顔なんて気にしてなかったけど、めちゃくちゃかわいい…
女の涙なんて、全然興味もなかったはずの俺の胸が、不意に熱くなる。守ってあげたい
最後には、笑顔になって天使のようなかわいらしさ…本当に愛里は可愛すぎて困るよ。どれだけ惚れさせれば気がすむの?
愛里をますます好きになっていることに気づいたシャルル
沢山の人の中の
1人でしかなかった
思い知らされる
私のことなんて
やっぱり…
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愛里とシャルルが仲良くしている
シャルルが愛里を抱きしめていた…
ずっとファンだったモデルのシャルルと会えて舞い上がっていたミシェル
少しだけしか話せなかったのに…なんで、あんな子と?
あなたは優しくて
あなたは頭がよくて
あなたはかっこよくて
完璧な人
そんなに優しくされたら
勘違いしそうになる
でも…
冷静に考えたら
私だけが浮かれてるだけなんだ
一緒にいたって意味はないんだ
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シャルル…いつも優しくしてくれる
勘違いしそうになるけど、ちゃんとわかってる
私だけに優しいわけじゃない
映画に誘われたけど、気づいていた。周りの女の子達の視線を…家で食事することになっているからと断った。きっと、他の子と行くんだろうな
お前は…いつも…
俺のことばっかりだね
自分の幸せは後回しで
いつも…いつも…
俺が幸せになることだけ考えてくれる
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優しい愛里が好きだった…俺のこと。考えてくれる優しさ。でも、愛里はいなくなってしまった
たとえ自分の気持ちがどうでも、つないでいた手を離す。ねぇ、愛里…お前がいなくなってしまったら、俺は幸せじゃなくなるんだ。
お前は、今、幸せって言える?俺は幸せじゃない。お前がいないから…
浮気に、離婚…愛里がいなくなっただけじゃなく、仕事も激減
何やっても、うまくいかない
ため息がこぼれる
もう…やだよ
愛里に会いたい…
また、フランスに向かう詩音
会いたい気持ち
理由も理屈も
なにもかも関係ない
ただ会いたい
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別れても、またすぐに会いたくなる
愛里と会えるのは、あのレストランで少しだけ
もっと会いたい。すぐに会いたくなる
シャルルの気持ちは募るばかり