『一本頂戴?』

「はい。嫌いなら我慢して?」

『いや、俺とタバコ一緒。』

「そう。なら好きなだけどーぞ。」

宮田君は箱から一本取りだしそっと火をつける。

薄暗い部屋のなかで見たせいなのかその姿にどきっとした…。
そんな気持ちを懐かしく思ってたのに…

『おい!お前たち歌えーーー!!!』

柳田君がマイクを使ってるのにでかい声で叫ぶからほんっっっっっとにうるさくて柳田君を睨んだ。

『そうだ、そうだ!!歌え~♪』

そんな私には気付きもしないお二人さん。

『俺はいいよ。聞いてる方がいい。』

宮田君が言うので私もすかさず…

「うん。聞いてるから二人で歌ってよ!」

『むり!一人一曲歌うまで帰しませんのであしからず!』

はぁ!?ふざけないで。
歌う気ないんだけど。

『だってよ?どーする小崎。』

どーするもこーするもコールスロー?もない!←えっ??
歌わず帰る!!

「やだ。なんとかして。」

『小崎やだって。諦めろ。』

『じゃぁ俺らが飽きて帰るまでお付き合いよろしく~♪』

??????????

『いっえ~い♪よろしくぅ~♪』

わけわかんない!!
つか、二人でいればいいじゃんかぁ!!!