『ねぇ~匠♪好きなアーティストは??綾は最近売れ出したKOOLかなぁ』

『おっ!俺も!!!KOOLまぢいいよ!昨日もテレビ出てたぜ!!みた?』

電車から降りカラオケに向かう途中匠と綾はかなり意気投合するらしく二人でスタスタと前を歩いてる。

だから華は俺の斜め後ろをダルそうに…つまらなそうに歩いてる…


『なぁ、小崎って…なに歌ったりする?』

あまりの沈黙に耐えきれない俺は軽く話しかけてみた…

「演歌。」

『えっ!?』

えっ、いや、冗談じゃなくてなにいったか聞こえなかった…

「嘘。なにも歌うつもりないから…」

『ハハッ…そうか。俺も。』

ちえっ!なんか歌えよ…
お前のこともっと知りてぇのに。