「んふふ。そんな緊張しないで~」

「は、はい」



家に到着して、あやちゃんは緊張状態でソファーにチョコンと座った。


久々だから緊張してるのかな?





「智也さん……」




さり気なく、あやちゃんが右手を握ってきた。


珍しく積極的で、ビックリしつつドキドキ。





「治療中…指、噛んじゃって…ごめんなさい」



たまーにある事だから慣れてるから平気なんだけど……。





「指、噛まれた所、すこーし痛むんだけどなぁ」

「えっ……」




ほんのちょっと意地悪してみた。