それから夏依ちゃんは本当にがんばって抜髄処置を受けた。



もちろん、合間に少し休憩を入れながらゆっくり。





神経を取り除いて、仮歯を入れてこの日の治療は終わった。




「よし、終わり。どう?仮歯を入れたから、噛みやすくなったでしょ?」

「はい…。ありがとうございました……」



ペコッと夏依ちゃん律儀に頭を下げた。






「あの…神経を取った歯って…最終的には、どうなるんですか…?」



あー、そうだ。


まだそれを説明してなかった…。






「神経を取った歯は少し弱くなるから、土台を立てて被せる事になるよ」