「梨花様。お待ちしておりました。」
とぼとぼと肩を落として歩いていた私を誰かが呼んだ。

驚いて振り向くと、そこには

「優兄ちゃん!?」

よく知った人物、兄が立っていた。

「梨花ぁ!会いたかったよぉ~!!」

ギリリリ

「ギ!?痛いって!!
ギリギリゆってるから!!!」

「ん?あぁ、悪い悪い。」

私を抱き締めていた、いや、絞め殺そうとした兄が離れた。