「ふーん。君誰?この子とどういう関係?」


「ただの友達だけど?つーかさ、こいつが嫌がってんのわかんねぇのか?男なら女の嫌がることしねぇほうがいいよ?」


ミオ……


「君……僕の大嫌いな奴と同じこというんだな。」


先輩はクスリと笑ってどこかへ行ってしまった。


「ミオ……ありがとう。」


「ったく…1人で何回もこんなとこにくんじゃねぇよ。」



「だって何もする事ないんだもん。」

「だったら俺誘えよ。俺もどーせ暇だし。」


「あ…でも迷惑でしょ?勉強だってあるんじゃ……。」


そう。


見た目がチャラ男でも一応ミオは学年トップのガリ勉くんなんだから。



そんな私の都合ばっかに合わせてられないよ。


「ばーか勉強なんていつでもできんだよ。」



「でも………。」



「友達と遊ぶ事の何が問題だ?もう俺の秘密を知った時点で俺たちはただのクラスメートじゃねぇ。友達だろ?それも形だけじゃねぇからな。」


形だけ………。





その言葉にドキッとする。