ーピンポーン
ドアチャイムが再度鳴る。
「ひかる?私だよ、あやだよ?」
ドア越しのその声は弱々しくて嗚咽を我慢しているような感じだった。
「相ケ瀬くん……」
「んな顔されても……バレたらもう開き直るしかないだろ」
「でも……」
「立花の一番仲良い友達なんだろ?だったらもう本当のこと言うしかない」
諭すようにあたしの頭をポンポンとしてくるから、あたしは相ケ瀬くんの言葉にコクンと頷くしかなかった。
そして今度はあたしがドアに手を掛けた。
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