どうしたんだろ、何か変なものでもあったの?
「あのビブスって……」
佐々木くんは2階のバルコニーに干されている洗濯物を指差した。
あたしは瞬時にその方向を見ると、11とでかでかと書かれた相ケ瀬くんのビブスが風に吹かれながら揺れてるのが見えたんだ……。
どうしよう、どうしよう。
「えっと、あれは……」
何か答えなくちゃ!どんどん疑われちゃうよ。
だけど、こんな時に限って何も思い浮かばない。
もう『またお母さんじゃん!』と内心怒りたくなる気持ちを抑えることしかできない。
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