ー学校(HR)

「転校生を紹介するぞー」

担任の先生の言葉で教室のドアが開き、転校生が入ってくる。


「きゃー!!カッコイイー!!」

転校生が入ってきたとたん、騒ぎ出す女子たち。

私はあんまり転校生というものに興味がないから窓を見ていた。

席も窓側だしね。


それよりうるさいなぁ。

どれだけかっこよくても橋田君のほうがカッコイイに決まってるじゃない。

と思いながら転校生を見ると

「どうも、橋田慎也です」

嘘……
な、何で……?

夢……じゃ、ないよね……?


自分の頬を引っ張ってみても

痛い。

夢じゃないんだ。


「じゃあ、空いてる席は……西山の隣だな」

「え!?」

「ん?西山、どうかしたのか?」

私は突然名前を呼ばれたから思わず立ち上がってしまった。

いや、それより強力な理由は……

橋田君の席が私の横ー!?


「あ、君昨日の。これからよろしく」

キュン

その笑顔は反則です。