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しばらくして、辺りにはお酒の匂いが……。

夢も真希もお酒を飲んでベロベロに酔っぱらってる。

相手の男の子2人も同じく酔っぱらってる。


未成年なのに、よく外で堂々と飲めるよね。


なんかいけないことしてるみたい。



私は密かにジュースを飲んでいた。




「君は飲まないの?酒」

声をかけてきたのは

ドキッ

橋田君だった。



「未成年なのに、飲んじゃダメだよ」

私はドキドキしてるのがバレないように、出来るだけ堂々とした。


「クスッあは、あははははは!」

「!?」

わ、私やっぱりバレた!?


「ちゃんとしてんのな、そういうとこ(笑)」

ドキッ…

笑いすぎたのか涙目になりながら私を見ながらそう言った橋田君。

あー、どんな顔しててもカッコイイよ。

もしかして、恋ってこういうこと……?


「ま、俺も飲む気ねぇけどな。ジンジャーエールで充分」

橋田君は美味しそうにジンジャーエールを飲んだ。


「飲む?」

橋田君に見とれていた私は突然声をかけられてビックリした。


「ううんっ、いらない」

だってここでそれ飲んだら……

か、間接キスじゃん……。


「そ?」


橋田君はジンジャーエールを持って皆の輪の中へ消えた。



……やっぱり、私には手の届かない存在なのかなぁ。


皆と楽しそうにする橋田君を見てると、現実が突きつけられてる気がした。

貴方には橋田君は似合わないのよって。