「ていうか1人足りなくない?」

さっきから気になっていたことを夢が代弁してくれた。


まさかドタキャンとかじゃないよね?

この感じだと残るの、間違いなく私じゃない。


「あー、慎也ね?もうすぐ来るはずなんだけどな。あ、来た来た」

なんとか君(←興味ないから名前覚えてない)が店の入り口のほうを見て言った。


「悪い。部活長引いた」

……うわ……
カッコイイ……。

それは夢も真希も同じらしく女3人はしばらく開いた口が塞がらなかった。



「あのー、メアド教えてくださぁい♪」

「あ、私もぉ♪」

積極的な2人が羨ましい。

私はただ見とれることしか出来ないのに。


諦めよう。
私なんかがこの人の彼女になれるわけないんだから。


「おいおいー!俺らの存在忘れてない!?」

そちらこそ私の存在忘れてません?